疏水分線

ソガ/疏水太郎のブログです。

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

nanoblock 基本セットで作る南極便 バスラ- BT-67

1.はじめに 南極便を運航する ALCI のバスラ- BT-67 機を nanoblock(ナノブロック)で制作します。厳しい極地を飛びますが、白一色の世界でも目立つ赤と青のカラーと、主脚の車輪にスキーを履いた姿が可愛い飛行機です。 必要なものは nanoblock の基本…

原恵一「バースデー・ワンダーランド」

飛躍のある話を持ち出す際には手当てをするのが心配りというものです。冒頭、別の世界へ誘う場面での 「この世界を救ってほしいのです」 というにわかに呑み込めない言葉も、チィがピポを突っつくカットによって深刻にならないよう手当てされていることが判…

柏葉幸子「地下室からのふしぎな旅」

新装版 地下室からのふしぎな旅 (講談社青い鳥文庫) 作者: 柏葉幸子,杉田比呂美 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2006/04/15 メディア: 新書 購入: 2人 クリック: 3回 この商品を含むブログ (1件) を見る きっと、わたしたちのありふれた後悔の日々を起源と…

南極たぬきねこ

キマリさん一人称のよりもい南極ギャグ小説です。 南極たぬきねこ 1. しっぽの話 「なぁ報瀬、やっぱさっき猫の声しなかったか?」「南極に猫はいないでしょ」「そうだよなぁ」 ちょうどそんな話をしながら日向ちゃんたちが帰ってきました。三人は内陸旅行…

ひらがな一文字を傾聴すること

宇宙よりも遠い場所 第10話「パーシャル友情」。友達っていったい何なのか、友達という言葉をめぐるお話です。第10話の言葉についていろいろ反芻してると、キマリさんが天井に張り付いてた絵面が不意に思い出されて、可笑しくなりました。なんだあれ、ってな…

ピストンの下りる音について

『劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』を見てきました。 黄前さんと奏さんの出会いの場面で、黄前さんが胸に抱いたユーフォニアムのピストンだけ押すところが気に入っています。息を吹き込んでないし、そもそもマウスピースに口をつけてない…

十字キーが可愛い

オーディンスフィアの屋根裏部屋について。可愛いのでわりとよく知られた画面ですけども。 ここで、上ボタンで台に上ります、というのは何のことはない、普通のアクションですよね。台というのは高いものだし、画面端のヒントに書かれた「上ります」という言…

僕の手はこびとの定め

ゲームの駒がおよそ同じ大きさなのは、どういうことだと思う? まぁ、僕らの体のサイズがそれを決めてるって、僕はいつもいうけど。 生命のいなくなった星を想像するみたいに、駒のいなくなったボードを想像してみてください。彼らの残した遺跡があるでしょ…

逆転タイフーン

よりもい第11話は確かに胸の締め付けられる場面が多いのですが、そのなかで一番わたしを揺さぶったのはこちらの言葉です。 結月「いいじゃないですか、友情じゃないですか!」 このとき、わたしの中に突風が吹きました。なんかすごいことが起こってしまって…

増加することの当たり前と階段を登らない日々

生き物はおよそ小さく生まれて大きくなります。この量的な、あるいは質的な増加関数は成長と呼ばれ、広く祝福されています。 ただ、生き物はそう単純に右上がりじゃないので、成長という言葉がぴんとこないこともあります。私はそういうとき《成長した》では…