疏水分線

ソガ/疏水太郎のブログです。

2022-01-01から1年間の記事一覧

ひといきの漫画

さて、夜闇にまぎれて今年あらたに読んだ漫画で好きな作品の話をしてゆきます。 加藤 龍勇「Scar Face」1-6巻 Scar Face 1 作者:加藤龍勇 Amazon Scar Face 6 作者:加藤龍勇 Amazon 加藤さんの漫画の境地に至れるなら今の自分の絵などはぜんぶ投げ出してよい…

報瀬誕ゲームブックの小話

(表紙下描き) 報瀬誕2022ゲームブック「プレゼント・デイ」のプリント&プレイありがとうございました! 本作は宇宙よりも遠い場所(よりもい)好きのひとが作ったよりもい好きのひと向けのゲームブックでした*1。 よりもい好きのひと向けということで、ゲ…

すずめの戸締まり(2)

感想ですよ(その2)

すずめの戸締まり

感想ですよ。

報瀬誕2022ゲームブック・折本の作り方

はじめに 11月1日は宇宙よりも遠い場所(よりもい)に登場する小淵沢報瀬さんのお誕生日です。おめでとうございます! 報瀬誕2022を記念して、みんなで報瀬さんをお祝いする内容のゲームブック(2分冊)を作りました。2冊あわせてパラグラフ数が18のミニゲー…

雨を告げる漂流団地

幼稚園から小学校にかけてのことを、間取りまで思い出してみましょう。自宅のなか、県営プールのなか、学校のなか、本屋さん、いつもの中華料理屋さん、すぐなくなったほうの中華料理屋さん。それらをつなぐ道、思い出せなくて途切れる道。連続した空間とし…

まぼろしの小さい犬

小さい犬の描かれた表紙を見て、果たしてこれはある一匹の犬をいろんな具合でたくさん描いたものなのか、いやもしかすると、なにかそうではないことを描いていて、まぼろしの犬は一匹どころかどんどん増えてゆくようなお話なのではないか(なんせまぼろしで…

彼女の向いたその先へ

CGの右と左のベクトル、表と裏のシルエットのことを長いあいだ考えています。 年末に制作したおでかけ結月さんキット、というのは突然でてきたものではなく、CGについて前からもっていたある考えを実際やってみたかったからでした。 紙人形の反転 こちらの紙…

森のなか

電子計算機と情報科学の歴史を追いかけていたらいろいろ面白くなってしまった、というのがまずあります。そこから他の興味についても見つめなおしてゆくとどうなるのかな、と。 それは、表現の変化だけだと思えるようなところに、なにか関係してやいないか。…

ゲームブックの記法について(2)声明の記法

(前回の話はこちら。>ゲームブックの記法について) ゲームブックと楽譜の関係が気になり始めたきっかけはもう忘れてしまったのですが、人が紙を読み進めることで「プレイ」(演奏)される点、そこで記号を用いた分岐や繰り返しの行われるところにいつか共…

ゲームブックの記法について

ゲームブックの表現は多様なので、一般的な様式について語ろうとすると、ああいう表現もこういう表現もあるなぁ・・と立ち止まってしまいます。ただ、そこではビデオゲームに近いことも行われているのではないか、という現代のゲーム観から素朴に導かれるだ…

グッバイ、ドン・グリーズ、思いを馳せる道具

これは「どこでも・もしもボックス」だなぁ、というのがキービジュアル第一弾を見た時の正直な感想でした。いしづか監督はドラえもんが大好き、ということを踏まえた連想で、どこでもドア的には遠いところをつなぐような何かで、もしもボックス要素はなんじ…

グッバイ、ドン・グリーズ!

漫画で子供たちのからだが吹き飛んでゆく様子を、わたしは、体重が軽い、と呼んでいます。 登場人物の体重が軽い.くるくるころころと宙に舞う.いいトコロなのに雪から足だけ出して埋まってる人体とか力が抜けてて良い,表題作が好き.雪ん中ないかな,二人…