疏水分線

ソガ/疏水太郎のブログです。

エレクトーンで弾くよりもいへの道

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よりもいの聖地館林で1月16日にストリートエレクトーンが設置されていたのを知って、いつかここでよりもいの曲を演奏したいなーと思ったのでした。

(参考)
https://twitter.com/N_Kashiwa/status/1350349571180818438
https://twitter.com/neknek2/status/1350364663821684737

それでエレクトーン歴3年(うち子供のころ1年)のわたしがよりもいの曲をエレクトーンで弾けるようになるまでにはどうすればよいのか、その道のりを考えてみました。

 

楽器の紹介がすこし必要かと思います。エレクトーンというのはヤマハの電子オルガンの名前で、三段の鍵盤を右手、左手、足の全身を使って弾く愉快な楽器です。1980年代にはこれが普通の楽器だと思っていたのですが、各社が電子オルガンから撤退した今ではどうもマニアックに感じられます。でも好き。

https://www.yamahamusic.jp/var/rev0/0148/6785/bnr_electone02.jpg

(画像はヤマハミュージックのサイトより)

よりもいの曲をエレクトーンで弾くには、エレクトーン用の楽譜と音色やリズムの設定データ(レジストデータ)があれば、それを使ってひたすら練習するだけです。だけどエレクトーン用の楽譜はありません。よりもい曲が世の中でヒットしたら、たぶんヤマハから公式の楽譜とデータが出ます。以上、おしまい。


とまぁそうなる可能性がなくはないのですが、これだと他人だのみの部分が大きいので自分でどうにかすることを考えてみましょう。

 

■ 楽譜がない

曲を聞いて自分の耳で音を拾う(採譜する)ことができれば、楽譜を自作することができます。しかしこれは私の技術レベルをはるかに越えてますので、なるべく手に届くところから始めましょう。

こういうときは採譜できる方が制作したピアノアレンジ版の楽譜を使うのがよいです。よりもいについてもこうして採譜された楽譜がいくつかJASRAC許諾サイトから購入できますね。

 

■ ピアノでメロディ

エレクトーンは鍵盤楽器なので、ピアノっぽく弾くこともできます。ピアノを弾けるひとはこれで練習したらまずはエレクトーンでよりもい曲を弾く第一段階にたどり着けるのではないでしょうか。

ただ私はといえばエレクトーンはビギナーながら弾けても、ピアノはできない、というかピアノを弾きたいならはじめからピアノをやってましたね・・。エレクトーンの基本的な奏法はピアノとはだいぶ違っていて、右手でメロディを、左手でコード(和音)を、足でベースラインを弾きます(応用的にはなんでもありです)。なので、なるべくエレクトーン的なところからはじめたい気持ちです。

そうすると、右手のメロディだけはピアノ楽譜から流用できそうです。

 

■ ギターでコード

しかし、ピアノ楽譜にコードはありません。こちらも音楽の知識が深ければ自分の耳で採れそうですが、今の私には難しいので後にしましょう。代わりにギターの楽譜があればコードが付いてきますのでこれを使いましょう。楽譜サイトにはピアノ同様ギターの楽譜も見つかります。

コードが判れば足のベースラインは私のレベルでも簡単にできます。これで三段鍵盤の楽譜が揃いました。やった!

 

■ エレクトーンでバンド音楽

エレクトーンは一台で多彩な音色と旋律を同時に出せる電子楽器ですので、トラック数の多い原曲に近いイメージで弾くことも可能で、最終目標はそこんところになります。でもまずは、メロディがあって、コードとベースが鳴って、あとドラムがあれば小さなバンドみたいな構成で演奏できてることになりますよね。

エレクトーンは1970年代に入るとオルガンよりも遠い場所を目指して電子的な機能が増えてゆきました。たとえば一人の奏者ではフォローの難しいリズム隊のパートを自動的に補完できるようになりました。このおかげでひとりの奏者がメロディとコードを弾きながらドラムやシンバルを叩くという離れ業が電子的に可能となったのでした。

 

■ 音をえらぶ

バンドアレンジ(のようなもの)の楽譜ができたら、次は音をえらぶ必要があります。ピアノやアコースティックギターを弾く場合はその楽器の音がなりますが、現代のエレクトーンはシンセサイザーとまぁまぁ似ていますので、一台でいろんな音がでます。原曲に近い音を探してもよいですし、好きな音で弾いてみてもよいです。三段ある鍵盤はそれぞれ別の音を設定することができます。リズム隊の鳴らし方も選べます。

いろいろ選べるというのは悩ましいものですが、ここがエレクトーンの楽しいところでもあると思います。

1980年代からはエレクトーンのデジタル化が進んで、一度えらんだ音やリズムの設定の組み合わせ(レジストデータ)をメモリにセーブできるようになりました。現代のエレクトーンだとセーブスロットは16個あります。エレクトーン奏者が曲のなかのどんなところでもいろんな音を出せてるのは、いったんセーブしたレジストデータをボタンやペダルでぱっと呼び出しているためです。1990年代にはこの呼び出しの順序を手動でなくプログラミングすることもできるようになりました。

 

■ ここから、ここから

これでようやく準備が整いました。あとは練習あるのみです。

そもそも演奏技術がまだ低いので、これまでエレクトーン用の楽譜がある曲で練習をしていて、それもまだままならぬという段階です。

例えば、「響け!ユーフォニアム」の作中で使用された曲は有名なものが多いので(宝島、ライディーンなど)エレクトーン用の楽譜とレジストデータが奏者の熟練度に応じていろいろ出ています。そういうのを弾いてそれはそれで楽しく練習してきたところです。

 

そして、その先に続く道は長いです。ここまでで作った楽譜に足りない音は原曲から拾えるようになりたい。音もリズムも再現したい。見た目かっこよく弾けるようになりたい、でも猫背は治らない。等々。

地元へ帰って以来、私のエレクトーンは一年のあいだ倉庫に眠ったままです。このたび新しく部屋を確保したのでようやく弾けるようになる予定です。壊れてなきゃいいけど・・。

 

ぼちぼち、また始めたいと思います。では。